2021年春、アラサーOLが新築一戸建てを建てるブログ。

コロナをきっかけに昭和最後のアラサーOLが戸建て新築に奔走するブログ。

体外受精デビューしたので、治療内容とかスケジュールとかを振り返ってみる。

子宮外妊娠を二連続で引き、強制的に永久避妊されてしまったので、タイミング法とかなんとかをすっ飛ばして、いきなりの体外受精デビュー。

予備知識も何もない状態で結構ハイレベルな治療に足を突っ込んだものだから、最初から最後まで困惑しっぱなしの通院だったのでした。

 

ちなみに手短に不妊治療って何が大変なのかだけ知りたい人もいると思うので、具体的な大変ポイントをあげておきます。

  1. 数ヶ月くらい毎日忘れずにお薬を飲まなければならない
  2. 採卵&移植フェーズでは分刻みのスケジュールで正確に自分で自分に注射をしなければならない
  3. 子宮?卵巣?ちょっと正確な場所は分からないけど、採卵の麻酔注射が激痛
  4. 通院回数が多くて予定のやりくりが大変

 

今思い返してみると大変ではあったけど、引っ越し前のドタバタしまくっている時期と被ったおかげで、余計なこと考えなかったからかろうじて通い切れたなって感じです。

 

【目次】

0.カウンセリング・検査

まずはカウンセリング。一応、体外受精は最後の砦的な感じで、本当に必要な人に行うべしってなっているので、必要かどうかを診断するらしい。

 

が、私の場合は判断も何も必要なかったので、単に治療方針の説明のみ。

 

その時の先生の話はおおむねこんな感じ。

体外受精は思ったよりも確度の低い治療法で、一回で妊娠できるのは30代前半でも半分くらいの確率。年齢が上がるとともに確度は下がる。でも、4回チャレンジすれば9割は妊娠できるので、1セット4移植くらいのつもりで通い続けるように。

 

あとここの病院は「とにかく待ち時間を短く、共働きでも通える」をコンセプトにしているから、基本的に質問や意見は受け付けない(!)。テンプレ通りの治療を淡々とこなすべし。また、不妊治療中は検索魔になる人が多いので、検査結果などの数値も基本的に開示しないので、覚悟しておくように。

 

病院の方針といえばそれまでだけど、いくらなんでも横暴すぎる気が・・。かといって、通院のたびに何時間も待つのは現実的ではなかったので、仕方なく通い続けることに。

一通り話を聞いた後に、治療開始の意向を聞かれ、進める方向でと話したら、即血液検査。

次の生理が始まったら治療を開始すると告げられて解散。

1.卵巣を休ませる

これ、本当に必要な過程だったのか?と思うけど、わたしの場合、ピルを飲んで排卵を一回強制的にストップさせるよう指示がありました。

排卵なしの生理を起こさせたいと思う日の数日前までのピルを処方され、毎日のみ続けます。無事に排卵なしの生理が来たら次の通院なので、通院は1ヶ月お休み。

 

しかし、この卵巣を休ませるフェーズ、保険はもちろん、不妊治療の助成対象ですらないし効果があったのかなかったのか自分では知る術がないので、なんとも腹立たしい。

2.卵子を育てる

次のサイクルは卵子を一度に大量に大きくするフェーズ。

 

飲み薬を採卵予定日付近まで毎日飲んで、採卵の直前に自己注射2回と点鼻薬。薬を飲み忘れないようにするのも結構しんどかったし、卵の状態を確認するために通院回数も結構多めでした。

 

卵の成長具合にも大いに左右されるけど、目安としては2週間の間に8回くらいの通院を心づもりしておくと安心です。

この通院のスケジュールは生理開始日が起点で強制的に決まるので、通院日の指定が全くできず、ちょっと面食らう。そりゃもちろん、仕事と子供とどっちが大事って言われたら不妊治療の方が優先なんだけど、仕事していて2週間後の平日のど真ん中に突然休めって言われると、え?今決めなきゃダメなの??ってかなり困惑。

 

お薬を飲み始めたら、採卵予定日の1週間くらい前に超音波エコーでちゃんと卵が育っているかの確認をし(人によっては複数回になることも)、順調であればその数日後に自己注射のオリエン、自己注射&点鼻薬(クソ苦い)、採卵と続きます。

ちなみに、普通は卵子って一度に一個しか大きくならないところを、無理やり何個も育てるので採卵前日辺りはお腹がパッツパツになる感覚で、便秘とも生理前とも違う絶妙な不快感があります。歩くたびに張ってる感じがすごく分かるので、採卵までに弾けちゃうんじゃないかと気が気じゃなかった・・*1

3.採卵

採卵は病院の方針にもよるけど、部分麻酔で行うので施術当日も普通に帰宅できます。私の記憶では受付〜会計まで1時間もかからずすんなり終了したような気がする。

 

しかし、採卵が不妊治療で一番苦痛だった。

痛い的な意味でもそうだし、精神的に打ちのめされる的な意味でも二度とやりたくない。苦笑

 

この日は、採卵した卵を受精させるためにフレッシュな精子を持っていくという面倒なイベントに加えて、採卵までの間、確実に排卵を止めるために出かける前に痛み止めの座薬の挿入が必要。

座薬なんて、自分の人生において全く無関係だと思ってたのに・・。自分のお尻の穴なんて触りたくなかった・・!涙

 

病院について手術室に入ったら、大開脚のまま仰向けで放置される。

お願いだからタオルくらいかけてほしいし、準備が整ったらさっさと施術してほしい。

 

そして、物理的な痛みって意味で辛かったのが採卵本番。

まず痛いのが麻酔の注射。子宮だか卵巣だか、どこに刺してるのかわかんないけど、とにかく粘膜への注射はマジで激痛。

痛いし、恥ずかしいし、なんか本当に惨めな気持ち。

 

麻酔が効いてきたら、太い注射針をつけた機械で卵巣を刺して、卵を吸い取っていきます。

ここはもうそんなに痛くなかったし、もう弱りきってどうにでもなれ状態だけど、なんか取りにくい角度のところに卵が残っているとか言われて、途中でベテランの先生に交代。OJTも大事だとは思うけど、、新人さんに一人でやらせないでほしいよね。。

交代するまで何度か注射針の向き替えたりなんだりされて痛かったし、変なとこ触っちゃって後々なんかトラブルになったらどうしてくれるのよ?!と思ったり思わなかったり。

 

ベテラン先生に交代してからも、確かにちょっとトリッキーな角度だったらしく地味に時間がかかった。どうせ使うの2・3個だろうから全部取らなくても良くないですか?って喉元まで出かかったのは公然の秘密。

なんやかんやで採卵が完了したら、念のために(?)再び座薬挿入。自分で入れるのも嫌だったけど、看護師さんにされるのはもっと嫌だった。涙

多分30分もかかってないと思うけど、手術室を出る頃にはもう自尊心ボロボロです。

 

手術室を出た後は、一度診察室に呼ばれて取れた卵の数を聞いて終了。

その後精子と混ぜ合わされて、受精卵を作るようです。

 

採卵の翌日かそのくらいに受精卵がいくつできたかと、凍結の結果を聞きに1回くらい通院したかな?

4.受精卵を子宮に戻す

ここはもう本当にあっけない。

採卵が済んで1回普通の生理を挟んだら、またピルを飲み始めて子宮内膜が厚くなった頃に受精卵を移植します。

子宮内膜を厚くする工程では、ピルに加えて貼り薬も処方されるんだけど、これが二日おきに張り替えだったので、絶妙に記憶から抜け落ちやすくて大変でした。

 

子宮に受精卵を移植する施術はもう気のせいだったんじゃないかってくらいあっという間。

細長いチューブで培養液とともに卵を子宮に入れるんだけど、全然痛くもないし、時間も5分とかからず、「え?今なんかした??」って程度。

そこからまた飲み薬&貼り薬を延々続けて、2週間くらい待ってから診断を受けて卒業となるか、また振り出しに戻るかが決まります。

 

 

 

いや〜、今思い返すと仕事もし、家も建てながら2・3ヶ月の間によくこれだけやってたなと思う。

ただ、大変ではあったけど、すこぶる短気な私としてはタイミング法とか、排卵誘発法とか確度低いのを何回も繰り返すよりは結果的に消耗少なかったのかも。

旦那の協力もほぼ必要なかったので、それも気楽で良かった。

 

始めるまでは全然別世界のことと思ってたけど、友達にぼやいたら、実は私も・・なんてこともあって、意外と体外受精までステップアップしている人も多いんだなっていうのも、赤信号みんなで渡れば怖くない的な意味でなんかちょっと安心したりもしたのでした。笑

*1:採卵まで確実に排卵を止めておくために、カロナールが処方されるのですが、私は完全にカロナール=痛み止めの頭でいたので、服用をスキップして出掛けてしまって、危うく採卵中止になるところでした。病院の方針で何にも説明しないにしても、ほどがあるというか・・要所要所ミスが起こりやすいところはちゃんと案内してくれよ。怒

なお、出かける途中であまりにもお腹がぱつぱつしすぎて不安になり、ググったところカロナール排卵抑制剤の効能があると知り、慌てて取りに戻ってことなきを得ました。